愛知県立稲沢緑風館高等学校

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農業クラブ

農業クラブって?!

「クラブ」といっても部活動ではなく、農業高校で学んだ知識や技術を確実に自分のものにするための生徒の自発的な活動が、農業クラブ活動です。1948年(昭和23年)に学校農業クラブとして、戦後の新制高等学校の学習活動の中で、農業高校生の自主的・自発的な組織として日本全国で誕生しました。

日本学校農業クラブ連盟【Future Farmers of Japan(略称:日連 または FFJ)】は、1950年(昭和25年)「科学性」「社会性」「指導性」の育成を目標に、日本全国の農業クラブの全国組織として結成されました。このような歴史がある学校農業クラブは、農業を学ぶ生徒により農業の学習や研修を目的に組織され、その活動は農業教科・科目にも位置づけられています。

そうです!!農業科の皆さんは入学と同時に農業クラブ員になったのです。愛知県では約3,500人の高校生が、全国では約300校の農業高校があり約8万人の仲間が学んでいます。

農業クラブの三大目標って?!

「農業クラブ」(略して農ク)は、農業を学んでいる高校生が「科学性」「社会性」「指導性」を高めることを目標に活動し、友情と連携を深めながら活発な高校生活を送ってます!

科学性

ものごとの課題やおおもとにある決まりやいろいろな関係を、道筋を立てて合理的に考え、判断し、行動する態度を身につけよう。

社会性

他人の意見や行動を尊重しながら、自分の考えを表現することができ、社会の一員として協力して行動する態度を身につけよう。

指導性

目標達成に向けて、より良い方向へグループや自分自身を導き、目的を達成しようと行動する態度を身につけよう!

農業クラブの活動って?!

校内でのクラブ員の知識・技能の向上はもちろん、愛知県、三重県、岐阜県の高校生と交流を深めたり、全国のクラブ員と全国大会で競い合えます。自分の好きな事を追究し、成果を発表する競技会や発表会や行事を計画・運営することもできます。

(1)1年生オリエンテーション 4月上旬

新入生に活動紹介をします。農業クラブの概要や各種競技会の説明、校内農業クラブの活動等について、2・3年生の役員がスライドや冊子を用いて説明します。農業鑑定クイズ、役員紹介、リーダーシップ・クラブ員手帳の説明等をします。司会やタブレット操作、機材セッティング等、各自が得意な分野を担当しながら目的を達成しようと行動する態度を身に付けます。

(2)農業クラブ総会 4月中旬

令和4年度行事・決算報告、令和5年度行事予定・予算案について報告をします。2・3年生の役員は運営のリハーサルを行い、練習を重ねて本番に臨みます。配布資料を印刷したり、照明や音響、司会を担当することで、役員同士の意見や行動を尊重しながら、自分の考えを表現できるようになります。筋道をたてて合理的に考え、判断し、行動する態度が身に付きます。

(3)農業クラブ・生徒会合同挨拶運動 4月中旬

令和4年4月18日(月)~19日(火)にかけて農業クラブ・生徒会合同挨拶運動を駐輪場および、南門で実施しました。なぜ農業クラブ執行部が挨拶運動を行うのか疑問に思いませんか?挨拶運動の目的は2つあります。1つ目は今年度の農業クラブ執行部や生徒会執行部の顔を知ってもらう。2つ目に生徒が挨拶運動をすることで、生徒全員に挨拶が定着することが目的です。コミュニケーション力を高め、人間関係のスタートダッシュを最高のカタチで切るために、自発的に挨拶をしてみませんか。挨拶は直感的に安心感や親近感を抱きます。私たち農業クラブ・生徒会執行部と一緒に挨拶を当たり前に定着させましょう。

さあ、目と目が合ったら(おはようございます!)

(4)代議員会・総会 5月上旬

令和5年度愛知県学校農業クラブ連盟の最初の会議となる第1回代議員会・総会が本校で開催されます。各校の代表生徒が2~3名参加し、午前中は交流会や農場案内が行われます。午後に行われる代議員会では、各校が担当する農業クラブ行事の実施要項について提案があります。令和5年度は本校が愛知県連盟の事務局校を担当します。執行部役員一同、滞りなく行事運営に努めて参ります。

(5)校内農業鑑定競技会 6月上旬

農業に関する専門科目の学習や学校農業クラブ活動で学んだ知識・技術の定着の度合いを競い合う競技種目です。園芸科は分野:園芸、農業土木科は分野:農業土木、環境デザイン科は分野:造園、生活科学科は分野:生活に関する分野が出題範囲になります。記述・選択問題が40問出題され、20秒間隔で次々と解いていきます。成績上位者は7月上旬に半田農業高校で行われる愛知県大会に出場できます。

(6)校内意見発表会 6月上旬

クラブ員の身近な問題や将来の問題について、抱負や意見を7分間で発表します。発表をとおして問題解決のための自主的・積極的な態度と能力を養うことを目的としています。発表者は、いかに自分の気持ちと発表内容を聴衆に理解してもらうことができるかを考えて発表します。分野Ⅰ類(生産・流通・経営)、分野Ⅱ類(開発・保全・創造)、分野Ⅲ類(ヒューマンサービス)の3つの分野があります。校内大会で分野ごとに1名づつ選抜され、7月中旬に田口・新城有教館高校で行われる県大会に出場できます。

(7)県大会平板測量競技会 6月上旬

平板による境界線測量を行い、三斜法・三辺法による面積計算を誤差なく行い、図面を作成できるかを競う競技です。1チーム3名で正確かつスピーディーに図面を作成します。

令和4年度の県大会では本校農業土木科が最優秀賞を獲得し、同年10月に北陸三県で行われた全国大会に農業土木科の生徒4名が出場しました。6月上旬に安城農林高校で行われる県大会に向けて、早朝や業後、長期休業を練習にあて励んでいます。作業内容や作業動作を習得し、タイムを少しでも縮めるように取り組んでいます。

(8)県大会プロジェクト発表会 6月中旬

日々の学習の中で得た気づきや興味のあることについて研究し、プロジェクト活動で実践したことやその成果を10分間のプレゼンテーションでチームで発表します。課題解決能力が身につき、地域の方々との活動の中でコミュニケーション能力も育みます。研究した内容などについて客観的な意見や評価を受け、その内容や発表のしかたについて審査されます。出場チームは令和5年2月に行われた校内大会で決定しており、園芸科、環境デザイン科、生活科学科の3チームです。分野Ⅰ類は安城農林高校、分野Ⅱ類は佐屋高校、分野Ⅲ類は猿投農林高校で開催されます。

(9)県大会農業情報処理競技会 6月中旬

令和4年度は10分間の情報知識問題、60分間の表計算処理・グラフ作成・考察文書処理競技の合計点を競いました。令和5年度は熊本県で開催される全国大会で情報処理競技会も競技種目となります。問題の形式も新しくなり、県大会のみならず、東海ブロック大会も開催されます。令和5年度は渥美農業高校を会場に開催されます。

(10)県大会フラワーアレンジメント競技会 7月下旬

教科の学習や学校農業クラブ活動を通して得たフラワーアレンジメントに関する技術を競い合い、専門的な能力を高め、農業クラブ員としての資質や技術の向上を図ることを目的とします。令和4年度の競技会では「華美(はなび)」というテーマのもと、60分間で制作しました。最優秀賞を受賞した生徒は、10月下旬に開催される第33回全国産業教育フェア福井大会のフラワーアレンジメントコンテストに出場します。令和5年度は佐屋高校を会場に開催されます。

(11)東海ブロック連盟幹部講習会 8月上旬

三重県、岐阜県、愛知県の各単位クラブの会長が集い、愛知県野外教育センターを会場に開催されます。幹部講習会はクラブ員相互の交流と親睦を図り、農業クラブ活動の諸問題を討論し、問題解決能力を向上させることにあります。活動としてはレクリレーション交流会、分科会で討論を行いポスター発表、各校の学校紹介等を2泊3日の宿泊研修で行います。

(12)第74回日本学校農業クラブ全国大会熊本大会 10月下旬

令和4年度の北陸大会では、本校から平板測量競技会に4名出場しました。農業鑑定競技会には分野園芸に2名、分野農業土木に1名、分野生活に1名出場し、分野園芸で優秀賞、分野生活で最優秀賞を獲得しました。

令和5年度は10月24日(火)~10月27日(金)に熊本県で開催されます。大会コンセプト「農の力で、絆を深めよう・つなげよう・広げよう」を掲げ、ここ数年実施されてこなかった公開競技を含め、2発表・4競技並びに2会議を予定しています。

(13)第70回年次大会 11月中旬

令和4年度第69回愛知県学校農業クラブ連盟年次大会が令和4年11月18日(金)に本校の体育館を会場に開催されました。舞台上には愛知県連盟旗および県下10校の校旗が並びました。本校生徒300名が聴衆として参加しました。

令和4年度の県大会各種競技会の優秀者発表が行われました。意見発表は、生徒の体験をもとにした希望に満ちた内容を発表し、プロジェクト発表は、廃棄される資源の活用、SDGsへの取組など地域の課題に着目し、その解決のために外部機関と連携しながら、活動に取り組む発表でした。またクラブ活動発表、第73回日本学校農業クラブ全国大会北陸大会報告が行われました。続いて最優秀者披露では、県大会最優秀者や全国大会において最優秀に輝いた方々をスクリーンに写真を投影して披露しました。令和5年度は渥美農業高校を会場に開催されます。

(14)その他

 環境調査(たんぽぽ生息分布)、初級・中級・上級のFFJ検定、農業クラブ役員選挙(会長・副会長)等、クラブ員が活躍できる・参加できる活動を行っています。稲沢高校の機関誌「稲穂」、愛知県連盟の機関誌「中堅」、年に4回発行される日本学校農業クラブ連盟の機関誌「リーダーシップ」を是非ご覧ください。あなたを虜にさせる農業クラブの秘密が載っています。私たちと一緒に熱く激しい高校生活を送りましょう。あなたも農業クラブの魅力に取りつかれてみませんか?!お待ちしています!

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